【お仕事】SB新書『犯罪心理学者は見た危ない子育て』のカバーイラストを描きました。

お仕事報告

お仕事の概要

SB新書『犯罪心理学者は見た危ない子育て』
出口保行 著
出版社:SBクリエイティブ
発売日:2023/8/5
デザイン:杉山健太郎

昨年カバーイラストを描かせていただいた『犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉』の続編で、引き続きご依頼いただきました。

去年オリジナルで描いて、SNS等に上げていたイラスト↓をリメイクしました。

  • 人物を少年に変更。(その他はほぼ変えない。)
  • 子供らしさを演出するような小物の追加は禁止。
  • 周りはボカす。

という感じの指示をいただきまして、描き直したものがこちら↓です。
(マグカップだけ、なんだか違和感を感じたので鉛筆削りに変更しました。)

制作期間:2週間
制作ツール:ペン、水彩、Photoshop

本の感想

SB新書『犯罪心理学者は見た危ない子育て』

私自身、育児中ということもあり、ふと前作で読んだ内容を思い出したりすることもあったので、続編が発売されると聞いてから、とても楽しみにしていました!

見本をいただきましたので、一足お先に読みました。

今作は、自分の子育てのタイプを4つに分けて解説。ということで、

  • 過保護型
  • 高圧型
  • 甘やかし型
  • 無関心型

とあり、パッと見、自分は「高圧型」だろうな・・・と思いながら読み進めました。
※どのタイプが良くて、どのタイプが悪いという話ではないです。

横でゲームをしていた息子に、「どれだと思う?」と聞いてみたところ、「お母さんは「高圧型」で、お父さんは「無関心型」」とのこと・・・。

それぞれのタイプから犯罪に繋がった極端な事例があるのでわかりやすい。

読んでいくと、自分は「高圧型」だと思っていたけれど、意外と「過保護型」の方が当てはまっていたりして、意外な発見でした。

ここ最近の、「孤独な子育て」にも言及されており、そうなんですよね・・・と深く頷いた。

耳が痛い話としては、これは前作でも言われたことですが、家族会議の重要性のお話。

我が家は、夫が子供に「無関心型」と言われるほどに、積極的に育児に関わるタイプではないため、あまり話し合いなどできたためしがなく・・・。

話を振ってみても、暖簾に腕押し・・・。
意見を聞いてみても、無言・・・みたいな。
・・・課題山積ですね。

悲しい事実を突きつけられたわけですが、自分の家庭の育児を振り返るきっかけになったとも言えます。

また、本の最後に、「わが子を犯罪者にしないために子育てをしている、なんて親はいないでしょう。」と書かれてあるのを読んで、昔のことを思い出しました。

自分の子供が発達障害だと診断を受ける前、通っていた幼稚園でお友達とトラブルを起こし、呼び出されたことがありました。
そこで、当時の園長に「このまま大きくなれば、犯罪者ですから。」と言われました。

その時の言葉が、今でも忘れられません。

その物言いには全く同意できないですが、それ以来、「私のせいで子供が犯罪者になってしまうかもしれない・・・」という不安が、いつもどこかにあります。

そんな自分が、このようなお仕事にご縁があったことを、とても不思議に思います。

キラキラした成功例でなく、失敗例から学ぶことができるので、私のように、育児に苦手意識のある方でも読みやすいのではないかなと思います。

育児に悩んでいる方や育児で傷ついている方に、是非読んでいただきたい本だなと思いました。

まとめ

イラストレーターです!と名乗りはじめて、最初に実績公開できた記念すべきお仕事の第二弾をまた描かせていただけたこと、とても嬉しく思っています。

「あのイラスト見たよ!」と言っていただける率も圧倒的に高く、カバーイラストの仕事のインパクトの大きさを感じます。前作は、この度10万部突破という嬉しいニュースもお聞きしました。

今作も、たくさんの方に読んでいただけると良いなと思います!

この度は、ご依頼いただきありがとうございました。

こんどうしず

イラストレーター
主にペンと透明水彩を使って、穏やかなイラストレーションを制作します。
猫、日本的なもの、みかんが好き。

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