2023年、大晦日です。
私にとって、ほぼイラストレーター2年目と重なる2023年が間も無く終了しようとしております。
2023年が始まった頃は、何のお仕事の予定もなく、1年目はカットイラストを中心に練習していたので、2年目は1枚絵の練習をしようと決めて1年をスタートしました。
そうしたところ、2月頃からお仕事のお問い合わせをいただくことが増え、1年を通じて色々お仕事させていただけたのは、意外過ぎる展開でした。
今年印象に残った出来事としては
- 開業届出した
- リピートで依頼してもらえた
- 初めてイラストのコンペに呼ばれた
- 初めてエージェントさん経由で仕事貰えた
- 初めてSNS経由で仕事貰えた
- グループ展に誘って貰えた
- 年賀状用に描いたイラストにたくさんいいね貰えた
などで、もう数年分の運を使い果たしたのではないかなと思うぐらいです。
そんな1年を、初心忘るべからずの記録の意味も込めて、振り返りたいと思います。
2023年のお仕事
お仕事を振り返る上で、今年も頭が上がらないなと思うのは、SBクリエイティブ様。
1年目の全く実績がない私に、新書のカバーのお仕事をご依頼いただいてからご縁ですが、今年も新書カバーイラストの制作を2件、新書挿絵のお仕事を1件いただきました。
事あるごとに制作されるシュールなグッズを送っていただいたり、本来貰えないはずの色校をラミネートしたものを記念にくださったり、毎度お心遣いに感謝。そんなこんなで今年も穏やかにお仕事させていただきました。
ただ、お世話になりすぎて、『SBクリエイティブの仕事しかしていないイラストレーター』みたいになると、重い女感が出そうで、他の仕事も獲得しなければ!と焦っていた時期もありました。(公開できていないだけで、他のお仕事もしてはいたのですが!)
2月頃にお問い合わせいただいた、照林社様の『エキスパートナース』での連載のカット制作のお仕事は、2023年の私を支えてくれたお仕事でした。
これで1年間は収入ゼロの月が無くなったのですから、人一倍お金のかかる子供がいる身としては本当にありがたかったです。
その上、『イラストレーター=雑誌のカットを描くお仕事』と思っていた私にとって、雑誌のお仕事を頂けたのはとても嬉しかったです。
性格がクソ真面目なもので、つい堅苦しいイラストを描きがちなのですが、ちょっとゆるいイラストを提出しても「良いですね!」と言っていただけたおかげで、回を重ねる毎に、楽しく自由に描けるようになってきました。
3月頃にお問い合わせいただいたジブラルタ生命様のお仕事では、初めてイラストのコンペに参加させていただきました。
私もコンペに呼んでもらえるようになった。=イラストレーターとして認知され始めた?と喜んだのを覚えています。(実際はどうかわかりませんが。)
初めてのことばかりで流れも良く分からず、制作中はなんだかずっと緊張しながら作業していたような気がしますが、最終的に自分でも好きなイラストが描けたし、クライアント様にも喜んでいただけて、頑張ってよかったなと思いました。
エレベータ・エスカレータ・動く歩道の専業メーカー フジテック株式会社様の創業75周年記念サイト用コンテンツの挿絵のお仕事は、初めてSNS経由でいただいたお仕事&初めてのWEBのお仕事でした。
ご要望を形にする上で、線も塗りも色も背景の描き方も構図も、普段の自分のやり方とは違う方法が採用になったため、描きあがるまで不安でいっぱいだったのですが、先日インスタのメンションで、「ありがとうございました」の言葉を直接クライアント様からいただき、ちょっとホロリとしてしまいました。
こちらのお仕事はまだ続いておりますので、引き続き、気を引き締めてやっていきたいと思います。
イラスト営業:イラストエージェントさんのお話
この他、実績公開できていないお仕事も何件かさせていただきました。
主に、イラストのエージェントさん経由のお仕事です。
エージェントさん経由のお仕事については、過去に苦い経験があり、できれば間にたくさん人を挟まず、直接やりとりしたいという気持ちがありました。
なので、1年目の終わり頃に、クライアント様がイラストレーターに直接依頼できる「アスタリスク・ディスカバリー」というサイトに登録しました。(結局、間にエージェントさんが入る仕事が多かったですが、今年は問題なくお仕事できました。)
イラストレーターを始めた時から、WEBイラ通には登録。
おかげで1年目からお仕事頂けたのですが、さらに登録先を増やした理由は、情けないことに営業が辛いからです。
私は前職での経験から、営業にかなりの苦手意識を持っており・・・苦手というより、もはや恐怖?嫌悪?
そのため、1年目に直接営業できたのは1件だけという惨状。(逆に、1件だけやって力尽きるのすごい。)
営業できない自分が不甲斐なく、自己嫌悪に陥りかけたので、少しハードルを下げ、『代わりに営業してやろうという人がいるのだから、頼っても良いではないか』と、お金を払ってサイトに登録しました。
直接営業で仕事をとってこれるのが一番強いのだと思うのですが、実生活でもストレスフルな毎日で、さらに営業するというストレスを抱えていくタフさが私にはなく・・・
でもその結果、お仕事なくなりそう・・・と思ったタイミングで、エージェントさんからお仕事頂けたりもしたので、「直接営業にこだわって苦しい思いをして落ち込んで終了」より良かったのかなと思っています。
アスタリスクさんのサービス内容を詳しく知らず登録したのですが、営業以外にも、イラスト制作の相談やサンプル作りのヒントなどもいただけてとても勉強になったので、来年も遠慮なくお世話になろうと思います。
自主制作について
先日まで、今年は自主制作は2点しか描けていないと思い込んでいたのですが、1月、2月はカットイラストのサンプルを何点か描いていました。
この時描いていたものがお仕事に繋がったりもしたので、また隙あらばサンプル作りをしていきたいと思います。
また、2024年の年賀状用に描いたイラストが、初めて4桁イイね頂けたのはちょっとしたサプライズでした。
心残りは、1枚絵を練習をしたかったのに、1枚も描けなかったこと。
2024年5月に開催されるグループ展に参加する予定で、そのために練習したかったのです。
お話いただいたときには、1年あれば上達するはず!と見切り発車で参加表明したものの、全く練習できておらず、不安ばかりが募ってきましたが、あと数ヶ月あるので少しでも上手になりたい・・・。
まとめ
2023年、振り返ってみて、私にとっては有難いことの連続でした。
それとは裏腹に、実感としてはとてもしんどく、12月は「早くお正月休みになってくれ・・・」と這いずりながら1日1日を過ごしているような気分でした。
世の中にはビックリするぐらい絵が上手いイラストレーターの方がたくさんいらっしゃいますが、私はそういう超絶スキルが高い部類の人間ではなく、ずば抜けたセンスもなく、けれどもプロのイラストレーターとしてお仕事を承ってきた1年だったので、毎回できないことへの挑戦の連続で、かなり疲れた。というのが正直な感想です。背伸びしっぱなしで。
クライアント様の声がなかなか手元まで届かなかったり、求められているゴールが見えなかったり、契約のこと、インボイスのことなど、経験不足も相まって、分からないことだらけでした。
その度に調べて、質問して、なんとか1年やってきて、とにかく疲弊したけれども、1年前に比べてかなり成長したな!という気はしています。
40過ぎて、まだ成長を感じられるというのは嬉しい。
この歳からでも上手くなるし、成長できるらしい。自分なりではあるけれど。
今年は、お仕事以外にもいろんなことがあって、そのたび深く傷ついたり呆れたりしたけれど、もうこれ以上私には無理だった。という気がするので、これでダメと言われたら、「そうですか。」と開き直るしかない。
心配ごとやプレッシャーに支配されることが多く、お仕事楽しい〜♪みたいな余裕は全くありませんが、来年もできることからコツコツと。
目の前のことをひとつずつ、精一杯やっていくしかないかなと思っています。
来年も、学び多き1年となるように、色々試してみたいと思います。
最後になりましたが、お仕事ご一緒させていただいた皆さま、ありがとうございました。
そして、今年1年、相談にのってくださったり、励ましてくださった皆様に感謝申し上げます。
(特にイラスト界隈の皆さんは優しくて、お話しするたびに大好きになりました。)
また長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
来年も、何卒よろしくお願いいたします。